ボッシュ・レックスロス―南ア販社を完全買収―

独ボッシュの産業機器子会社ボッシュ・レックスロス(ローア・アム・マイン)は1日、南アフリカの販売会社ハイテック・ホールディングスの資本50%を取得し完全子会社化したと発表した。戦略市場と位置づけるアフリカの開拓を加速する狙い。買収金額は明らかにしていない。

ハイテックは南アとモザンビーク、ナミビア、ザンビア、ボツワナ、ガーナ、ケニアに合わせて約40の支店を展開する油圧・自動化機器の有力販社で、サハラ砂漠以南のサブサハラでは最大手。従業員数は約770人で、昨年は8,600万ユーロを売り上げた。

ボッシュ・レクスロスは同社と50年以上に渡って取引を行っており、2014年には50%の出資を行った。今回の完全買収により、自社製品の現地販売を強化する。ハイテックが取り扱ってきた競合企業の製品については今後も販売を行うとしている。

アフリカは都市化のスピードが世界で最も早く、都市人口は今後10年で18億7,000万人に達すると予想されている。これに伴い発電所や建造物などインフラ需要が大幅に拡大する見通しのため、ボッシュ・レックスロスは同地での事業を一段と強化していく。