ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2月28日発表した同国製機械の輸出高は昨年1,681億ユーロとなり、前年を7.9%上回った。メキシコ(28.9%増)、中国(22.6%増)、ロシア(22.5%増)向けが20%台の伸びを記録して全体をけん引。仕向け先上位20カ国のなかで減少したのは欧州連合(EU)離脱の不透明感に揺れる英国(2.9%減)と政情が不安定なトルコ(2.0%減)の2カ国だけだった。
最大の輸出先国は米国で、シェアは10.7%に上った。これに中国(10.4%)、フランス(6.5%)、イタリア(4.5%)、英国(4.3%)が続く。3~15位は欧州諸国(トルコを含む)が占めており、中国以外のアジアの国ではインド(1.8%)が18位、韓国(1.7%)が19位、日本(1.5%)が20位に付けた。
製品分野別では建設機械・建築資材製造機械の伸び率が最も大きく、16.6%に上った。農業機械(13.9%増)、フルードパワー(11.8%増)、精密工具(11.6%増)も2ケタ台の伸びを記録した。
製品シェアでは駆動技術が9.0%で最も多く、2位は物流・ロジスティックス技術(7.3%)、3位は空調設備機器技術(6.3%)、4位は工作機械(6.0%)、5位は建設機械・建築資材製造機械(5.5%)だった。