化学大手コベストロがDAX採用に

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は5日、採用基準が厳しい「プライム・スタンダード」の銘柄入れ替えを発表した。最大手企業30社を対象とする株価指数DAXにはバイエルから分離・独立した化学大手コベストロが採用。2年前にDAXへと昇格した放送大手のプロジーベンザット1メディアはワンランク下のMDAXに降格となる。入れ替えは19日付で行われる。

コベストロはバイエルの元樹脂部門(バイエル・マテリアルサイエンス)で、2015年10月に新規株式公開(IPO)が行われた。IPOから間もない同12月にMDAXに採用。バイエルが昨年、保有するコベストロ株を大量に放出し浮動株比率が高まったことから、DAX昇格となった。

MDAXにはルクセンブルクに本社を置く業務用不動産大手のアラウンドタウンと、ネット分野のスタートアップ企業を支援・育成する持ち株会社ロケット・インターネットが新規採用される。オランダに本社を置く南アフリカ系の家具大手シュタインホフ・インターナショナルと砂糖大手ジュドツッカーは下位のSDAXへと引き下げられる。

SDAXにはルクセンブルクに本社を置く不動産投資のコアステート・キャピタル・ホールディングと、トレーラー部品大手のJOSTヴェルケが昇格し、ファストファッションのゲリー・ヴェーバー・インターナショナルと金融サービスのMLPは対象外となる。

ハイテク企業を対象とする指数であるTecDAXには機械製造のアオマンと自動化ソリューションのISRAビションが新規採用され、銀行向けITサービスのGFTテクノロジーズと光通信設備のADVAオプティカル・ネットワーキングは対象から外される。

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