ドイツ航空宇宙センター(DLR)は2日、公益財団法人鉄道総合技術研究所(RTRI)と提携契約を締結したと発表した。空気力学、車体軽量化、素材分野で協力関係を深化させる。DLRのパスカーレ・エーレンフロイト所長は「応用に近い分野の研究に強いRTRIと基礎分野の鉄道研究に強いDLRは理想的な補完関係にある」と述べ、RTRIとの関係強化の意義を強調した。
両者は今後、航空力学、車体軽量化、騒音、トンネル走行時の衝撃波の分野で協力関係を緊密化する。DLRは構造・クラッシュコンセプト作成、新素材投入のノウハウ、トンネルシミュレーション装置など実験設備を提供。RTRIはシミュレーションモデルの有効性確認で得られる知見を提供する。