BMW―米税制改革が追い風に―

高級車大手の独BMW(ミュンヘン)が8日発表した2017年12月期決算の純利益は前期比26.0%増の87億600万ユーロとなり、これまでに引き続き過去最高を更新した。本業が好調だったほか、米税制改革を受けて評価益9億7,700万ユーロを計上したことが大きい。売上高は4.8%増えて過去最高の986億7,800万ユーロへと達した。

本業のもうけを示す営業利益(EBIT)は5.3%増の98億8,000万ユーロへと拡大し、減益となった前期から改善した。ニコラス・ペーター取締役(財務担当)は研究開発投資が18.3%増の61億800万ユーロへと大幅に拡大したにもかかわらず、同利益が増えたことを強調した。研究開発費の対売上比率は前期の5.5%から6.2%へと上昇した。18年12月期は研究開発費をさらに増やす考えだ。

主力の自動車部門の売上高は885億8,100万ユーロで、前期を2.5%上回った。EBITは2.2%増の78億6,300万ユーロ。売上高営業利益率は横ばいの8.9%にとどまったものの、同利益率で8~10%を確保するとした目標をこれまでに引き続き達成した。

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