独家電販売大手セコノミー傘下のザトゥーンは8日、レジを設置しない店舗を開設した。欧州初のレジなし店舗で、顧客の受容度を調べることが狙いだ。
3カ月間限定のポップアップストア「ザトゥーン・エクスプレス」を墺インスブルックに開設した。取扱商品は900点で、低価格のものに限定している。
顧客はアプリをスマホにダウンロードしたうえでログイン。購入する商品のバーコードをスキャンしペイパルやクレジットカード、銀行引き落としなどの方法で決済する。
世界初のレジなし店舗は米アマゾンが1月、シアトルに開設した。「アマゾン・ゴー」と命名された店舗では、顧客の行動をカメラ、マイク、センサーで捕捉し、どの商品を購入するかを把握する。
この方式は欧州では個人情報保護規制に抵触する恐れが高いことから、ザトゥーンは英スタートアップ企業ミシペイ(Mishipay)の協力を受けてRFIDタグを利用する方式を採用した。