化学業界が業績見通し大幅引き上げ

独化学工業会(VCI)は7日、同国化学・製薬業界の今年の生産成長率を従来予測の2%から3.5%へと大幅に引き上げた。昨年第4四半期に業界の景気が一段と加速したうえ、今年に入っても堅調を保っているためで、売上高についても4.5%増の2,040億ユーロ強へと上方修正した。これまでは3%増との予測を示していた。

昨年第4四半期(10~12月)の生産成長率は前期比で2.8%に上り、前年同期比では7.3%に達した。すべての部門でプラス成長を確保。工場稼働率は85.1%となり、4四半期連続で長年の平均を上回った。出荷価格は前期比で0.3%、前年同期比で2.7%上昇した。

売上高は前期比で2.6%増加した。国内が3.2%、国外が2.2%拡大している。前年同期比の売上成長率は9.5%で、内訳は国内が7.9%、国外が10.5%だった。

2017年の業界生産高は前年比で3.8%の伸びを記録した。工場稼働率は前年の84.0%から86.3%へと上昇。出荷価格は前年を3.2%上回った。売上高は6.0%増の1,958億ユーロで、国内が5.0%増の751億ユーロ、国外が6.6%増の1,207億ユーロだった。

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