輸入物価が16カ月ぶりに低下、2月は-0.6%に

ドイツ連邦統計局が27日発表した2月の輸入物価指数は前年同月比0.6%減となり、16カ月ぶりに落ち込んだ。同物価の20%強を占める消費財が2.1%下落したことが最大の押し下げ要因。下落幅は耐久消費財で2.7%、非耐久消費財で1.8%に上った。

下げ幅が最も大きかったのは農産物で、9.8%に達した。特に天然ゴム(-41.5%)、コーヒー生豆(-23.2%)で大きく低下した。

投資財も1.2%下落。記録媒体で16.7%、通信機器・設備で5.8%落ち込んだ。

エネルギーは3.0%上昇した。上げ幅は原油が5.1%、天然ガスが2.7%、石油製品が1.3%、電力が0.7%。石炭は2.9%落ち込んだ。エネルギーを除いたベースの輸入物価は下落幅が1.1%に上った。

中間材も0.7%高くなった。リグニン・セルロースが13.6%上昇。銑鉄・鉄鋼・鉄合金(+7.8%)、化学原料(+2.4%)、非鉄金属(+2.3%)も平均を上回る伸びとなった。鉄鉱石(-18.0%)と電子部品(-10.0%)は大きく落ち込んだ。

輸入物価指数は前月比では0.6%減となり、7カ月ぶりに低下した。エネルギーが4.6%下落。エネルギーを除いたベースではマイナス0.1%だった。

2月の輸出物価指数は前年同月比がプラス0.5%、前月比が横ばいだった。

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