シーメンス―機関車メンテナンスで三井物産と合弁―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は27日、三井物産の欧州子会社ミツイ・レール・キャピタル・ヨーロッパ(MRCE)と折半出資の合弁会社を設立することで合意したと発表した。欧州最大の港湾である蘭ロッテルダム港に機関車の整備点検工場を開設し、メンテナンスサービスを行う。出資額は明らかにしていない。

独禁当局の承認を上半期中に取得し、新会社ロコモティブ・ワークショップ・ロッテルダム(LWR)を設立する。整備点検工場を年内に着工。来年夏に開設する。

シーメンスはMRCEに長年、機関車を供給してきた。今後は協力関係を拡大し、MRCEが保有する機関車のほか、外部企業の機関車のメンテナンスを共同で行う。

欧州物流の中心地であるロッテルダムには欧州各地から機関車が集まることから、同地にメンテナンス拠点を開設することで、顧客が移動時間とコストを削減するとともに、機関車の利用効率を高められるようにする。

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