N26―アリアンツなどから1.6億ドルを調達―

モバイルバンキングサービスを手がける独新興企業N24(ベルリン)は20日、保険大手の独アリアンツと中国のネットサービス大手テンセント・ホールディングスが同社に出資すると発表した。出資額は計1億6,000万ドルで、ドイツのフィンテック(金融関連のITスタートアップ企業)が調達した自己資本としては株式公開を除いて過去最大。N24は同資金を元手に国際事業を強化するとともに、新商品の開発を進める。

N26は2013年設立のフィンテックで、15年1月に振替口座サービスを開始した。顧客はスマホアプリの操作だけで同社に振替口座を開設できる。口座管理手数料や引き出し料金が一切かからないことから、顧客数はすでに85万人を超えた。

現在は欧州の17カ国で事業を展開している。今年は今回調達した資金を元手に主要市場の米国と英国に進出する計画だ。20年末までに顧客数を500万人以上に拡大する目標を掲げている。

これまでに投資家から調達した資金は合わせて2億1,500万ドルに上る。創業者のファレンティン・シュタルフ社長はメディアの取材に、今後の資金調達では新規株式公開(IPO)も視野に入れていることを明らかにした。

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