無人運転バスの試験プロジェクト、ベルリンで始動

無人運転バスの試験プロジェクトが26日、ベルリンで始まった。運転手のいないバスを市民がどう受け止めるかを調べることが主な狙い。立ち上げ式に出席したスヴェンヤ・シュルツェ連邦環境相は米配車サービス大手ウーバーの自動運転テストで死亡事故が起きたことを念頭に、ベルリンのプロジェクトでは運転速度が遅く安全性に配慮されていることを強調した。

ベルリン大学病院シャリテの敷地で自動運転バスのテストを開始した。4月からはヴィルヒョー病院の敷地でも実施する。

試験には仏ナビヤと仏イージーマイルが開発した電動車を用いる。乗客定員は11人で、最大時速は12キロ。シャリテでは1.2キロのコース、ヴィルヒョー病院では0.8キロと1.5キロのコースを走行する。料金は無料で、職員と患者、訪問者が利用できる。当初は監視員を同乗させ緊急事態に対応できるようにするものの、来年春からは監視員なしで試験を行う。

同プロジェクトにはベルリン交通局(BVG)、シャリテ、ベルリン州、連邦環境省が参加している。コストは計410万ユーロで、そのうち320万ユーロを連邦環境省が助成する。

ドイツ初の無人運転バス・プロジェクトはドイツ鉄道(DB)が昨年10月、同国南部のバート・ビルンバッハで開始した。

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