ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が5日発表した2月の製造業新規受注指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.3%増となり、2カ月ぶりに拡大した。大型受注が多かったことが大きく、その効果を除いたベースでは0.7%落ち込んだ。2カ月単位の比較でみると、1~2月の新規受注は前の期の昨年11~12月を2.1%下回っており、経済省は「受注の勢いは明らかに弱まっている」との見方を示した。
2月の受注を地域別でみると、ユーロ圏(ドイツを除く)は4.5%増加して全体をけん引した。国内は1.4%減、ユーロ圏外も0.6%減と振るわず、ともに2カ月連続で落ち込んだ。
部門別では投資財が0.9%増加した。ユーロ圏が前月の反動で7.9%増と大幅に伸びたことが大きい。ユーロ圏外は0.4%増、国内は2.7%減だった。
中間材は0.5%、消費財は2.4%の幅でそれぞれ落ち込んだ。
経済省は世界の景気が拡大していることを踏まえ、独製造業受注が今年も増加するとの見方を示した。