鉱工業生産が2年半ぶりの大幅減に、2月は-1.6%

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が6日発表した2月の鉱工業生産指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を1.6%下回り、2年半ぶり(15年8月以来)の大幅下落となった。製造業が2.0%、建設業が2.2%の幅で落ち込んだことが響いた格好。エネルギー業は4.0%増加した。

製造業では投資財が3.1%減となり3カ月連続で後退。中間財も0.7%減少し、2カ月連続で落ち込んだ。消費財は1.5%減だった。

鉱工業生産指数を特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、1~2月は前の期の昨年11~12月を0.9%下回った。製造業で1.3%縮小。縮小幅は投資財で2.2%、中間財で1.3%に上った。消費財は0.9%増加した。建設業も1.1%拡大している。

経済省は声明で、製造業の景気は今後も拡大するものの、勢いは昨年よりも弱まるとの見方を示した。

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