ドイツ連邦統計局が9日発表した2月の輸出高(暫定値)は前年同月比2.4%増の1,047億ユーロとなり、上げ幅は前月の8.6%から大きく縮小した。欧州連合(EU)のユーロ非加盟国とEU域外向けがともに0%台の伸び率にとどまったことが響いた格好。2月の輸出高は営業日数と季節要因を加味した実質では前月から3.2%減少し、2年半ぶり(2015年8月以来)の大きな落ち込みとなった。
EUのユーロ非加盟国向けは前年同月比0.4%増の231億ユーロ、EU域外向けは同0.9%増の415億ユーロだった。ユーロ圏向けは401億ユーロで、5.3%増加した。
2月の輸入高は前年同月比4.7%増の863億ユーロで、地域別の内訳はユーロ圏が5.0%増の325億ユーロ、EU域外が5.0%増の364億ユーロ、EUのユーロ非加盟国が3.4%増の173億ユーロだった。
貿易収支の黒字幅は184億ユーロで、前年同月を7.1%下回った。経常黒字は2.0%増えて207億ユーロとなった。
1~2月の輸出高は2,118億ユーロで、前年同期を5.5%上回った。輸入高は5.8%増の1,761億ユーロで、貿易黒字は前年同期比3.8%増の357億ユーロへと拡大。経常黒字は16.8%増えて411億ユーロとなった。
1~2月の輸出はユーロ圏向けが8.0%増と全体をけん引。EUのユーロ加盟国は同5.0%増、EU域外は3.1%増だった。