電動トラックの走行料金免除を交通省が計画

電動トラックの走行料金免除を独交通省が計画している。アンドレアス・ショイアー交通相が『南ドイツ新聞』に明らかにしたもので、10~11日にメーゼベルクで開催された集中閣議で計画を説明したとしている。走行料金を全額免除することで、電動トラックの普及に弾みをつける考えだ。

ドイツでは走行距離、車軸数および排ガス性能に応じてトラックに走行料金が課せられている。課金対象となるのはアウトバーン(総延長1万2,800キロメートル)と片側2車線の一般国道(同2,300キロ)で、合わせて約1万5,000キロ。7月からはこれまで課金対象外だった他の一般国道(4万キロ)にも拡大されることから、物流企業などのトラック走行料金負担はこれまで以上に重くなる。

交通省は電動トラックの走行料金を来年から免除する方向で検討している。これにより1台当たりの運用コストが年平均5,000ユーロ削減される見通しのため、電動トラックの需要拡大につながると期待している。

ドイツで登録されている電動トラックは現在、1万2,000台にとどまる。量産モデルの種類が少ないうえ、航続距離も短いためだ。走行料金が免除されれば、走行距離が短い都市部での配達に利用するケースが増える可能性がある。

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