3月消費者物価、ガスと自動車燃料が下落

ドイツ連邦統計局は13日、3月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が1.6%、前月比が0.4%で速報値と変わりがなかった。エネルギーは前年同月比0.5%増と伸び率が小さかったものの、エネルギーを除いたインフレ率は1.6%を保った。

エネルギーではガスが1.4%、自動車燃料が0.7%の幅で前年同月を下回り、足を強く引っ張った。暖房用灯油は5.4%、電力は1.5%高くなった。

食料品は2.9%増となり、上げ幅は前月の同1.1%から大幅に拡大した。食用油脂が14.9%、乳製品・卵が10.4%、果物が7.4%上昇して全体をけん引した格好。野菜は比較対象である2017年3月の価格が南欧の作柄不良で高騰していた反動で6.6%落ち込んだ。

エネルギー、食料品以外の物品では新聞・雑誌(+4.8%)、たばこ(+4.5%)、ビール(+3.5%)で上げ幅が大きかった。娯楽家電は3.9%、情報機器は3.5%下落した。

サービスは1.8%上昇した。上昇率が大きかったのは自動車整備・修理(3.2%)、パック旅行(3.2%)。電気通信は0.7%落ち込んだ。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.5%、前月比が0.4%で、こちらも速報値と変わりがなかった。(下の表を参照)

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