アリアンツ―インドネシアの配車アプリ会社に出資―

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)は11日、インドネシアの配車アプリ大手ゴジェック(Go-Jek)に資本参加すると発表した。新興市場でのプレゼンスとデジタル事業を強化する狙い。デジタル投資部門アリアンツXを通して3,500万ドルを出資する。出資比率は明らかにしていない。

ゴジェックは2010年設立の新興企業で、アプリを利用したバイクタクシーの仲介事業で起業した。現在は物流、電子決済、食品デリバリーなど他の分野にも手を広げている。配車アプリサービスは50以上の都市で展開しており、登録する運転手は100万人を超える。

アリアンツは2016年、現地子会社を通してゴジェックと戦略提携し、ゴジェックの運転手向けに医療保険の提供を開始した。17年からは運転手の家族にも提供している。

アリアンツXはモビリティ、スマート医療、スマートホーム、老齢年金、データ管理・サイバーセキュリティの計5分野の企業を対象に投資を行っている。資金は計4億3,000万ユーロで、3月には独スマホ銀行N26に出資した。保険分野で潜在的に協業可能であることを投資の前提としている。

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