アリババ―ダイムラーなどに音声アシスト供給へ―

中国IT大手のアリババは23日、欧州高級車大手のダイムラー、アウディ、ボルボ向けに音声アシストシステムを供給すると発表した。事業をネット通販から他の分野に拡大する戦略に基づく措置で、アリババのAIラボが開発したシステム「AI+カー」を提供する。

同システムを利用すると、ドライバーは音声命令で車のドアを開けたり、カーエアコンを操作することができる。また、走行ルートの計画を立て、予想走行時間を知ることができる。エンジンや車載電池、タイヤ空気圧などの状態把握も可能だ。

同社は音声アシストサービスの幅を今後、増やしていく考え。AI+カーは車の持ち主を声で識別できることから、盗難の防止に役立つとしている。ただ、音声による本人確認の利用が広がると、中国政府が構築している国民監視体制が一段と強化されるとの指摘もある。