ドイツ連邦統計局が4月27日発表した3月の輸入物価指数は前年同月比0.1%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。消費財、投資財、農産物の下落が響いた格好。エネルギーは7.1%増と大きく上昇しており、エネルギーを除いた輸入物価の下落幅は1.0%に上った。
輸入物価の20%強を占める消費財は1.8%低下。投資財も1.2%下がった。下げ幅は記録媒体(17.4%減)、通信設備・機器(5.5%減)で大きい。
農産物は5.5%下落した。特に天然ゴム(35.9%減)、コーヒー生豆(23.3%減)で大幅に下がっている。
中間材は横ばいを保った。鉄鉱石が17.2%、電子部品が10.9%低下したのに対し、リグニン・セルロースは13.4%、粗鋼・鉄鋼・鉄合金は8.2%上昇した。非鉄金属鉱石は3.1%増、非鉄金属は1.0%増だった。
エネルギーでは電力が27.7%増と大幅に上昇。原油と石油製品もそれぞれ9.6%、8.6%高くなった。天然ガスは2.9%増、石炭は1.4%減だった。
3月の輸入物価指数は前月比では変動がなかった。エネルギーも横ばいで、エネルギーを除いたベースでもプラスマイナス0%だった。
3月の輸出物価指数は前年同月比が0.7%、前月比が0.2%の幅で上昇した。