市場調査大手のGfKが4月26日発表したドイツ消費者景況感指数の5月向け予測値は4月の確定値(10.9)を0.1ポイント下回る10.8となり、2カ月ぶりに悪化した。内戦中のシリアをめぐる西側諸国とロシアの対立や米トランプ大統領の保護主義政策が響いた格好で、景気の見通しに関する4月の指数(5月向け予測値の算出基準の1つ)が前月を8.5ポイント下回る37.4へと大きく下落。これにつられる形で所得の見通しに関する4月の指数(同)も1.4ポイント減の53.5へと落ち込んだ。
高額商品の購入意欲に関する4月の指数(同)は0.9ポイント増の60.2へと上昇した。雇用の安定を背景にローンを組みやすいうえ、低金利で消費性向が高いことがプラスに働いた。