ダイムラー―1-3月期減益に、前年の反動で―

高級車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)が4月27日発表した2018年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益は前年同期比12%減の33億3,500万ユーロへと落ち込んだ。比較対象の17年第1四半期は特殊要因で水準が押し上げられており、その反動が出た格好。株主帰属の純利益も11%減って22億7,300万ユーロとなった。

売上高は397億8,500万ユーロで、前年同期を3%上回った。販売台数が7%増の80万6,905台へと拡大したことが反映された格好で、バス部門を除いてすべて増収となった。売上高営業利益率は8.4%で、前年同期の9.8%から1.4ポイント低下した。

17年第1四半期の営業利益は保有株の評価益や不動産売却で水準が7億ユーロ押し上げられていた。保有株の評価益は地図サービスのヒアで1億8,300万ユーロ、中国自動車大手・北京汽車で2億4,000万ユーロ。不動産売却は子会社三菱ふそうトラック・バスによるもので、営業利益が2億6,700万ユーロ押し上げられた。

18年12月期は販売台数、売上高、営業利益で緩やかな増加を見込んでいる。

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