ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した3月の製造業新規受注指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を0.9%割り込んだ。減少は3カ月連続で、1-3月期(第1四半期)は前期(昨年10-12月期)を実質2.1%下回った。経済省は、昨年下半期に大きく拡大した新規受注が第1四半期に減速したものの、2月の受注残は2015年の統計開始後で最高の5.6カ月に達していると指摘。製造業の景気拡大は今後も続くとの見方を示した。
3月の新規受注の足を強く引っ張ったのは国外で、2.6%減少した。ユーロ圏(ドイツを除く)が3.0%、ユーロ圏外が2.5%の幅で落ち込んだ。国内は1.5%増となり3カ月ぶりに拡大した。
部門別では投資財が1.8%減と特に大きく低下した。ユーロ圏が4.3%、ユーロ圏外が3.3%下落。国内は1.8%増加した。
投資財も0.3%減となり、3カ月連続で落ち込んだ。ユーロ圏とユーロ圏外がそれぞれ2.3%、1.1%低下したことが響いた格好。国内は1.1%増加した。
消費財は2.2%増加した。すべての地域で拡大。内訳はユーロ圏が4.2%増、国内が1.8%増、ユーロ圏外が0.8%増だった。