ダイムラー―家庭用電池生産から撤退―

自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)が家庭用蓄電池の生産事業から撤退する。車載電池と家庭用電池では技術的な違いが大きいうえ、家庭用電池の価格競争が激化しているためだ。再生可能エネルギー専門のニュースサイト『グリーンテックメディア』が報じ、同社が追認した。

ダイムラーは2015年、子会社ドイチェ・アキュモティブで開発・製造するリチウムイオン電池の用途を自動車以外の分野にも拡大した。自動車向けの需要が限られていたためで、産業・家庭用蓄電池の販売も開始した。

同社の広報担当者は経済誌『マネージャー・マガチン』の問い合わせに、車載電池と定置用電池にはシナジー効果があるものの、車載電池をベースとする家庭用蓄電池は中長期的にみると採算が合わないと回答。家庭用からの撤退の理由を説明した。

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