シーメンス―火力発電設備部門の工場で一時休業へ―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は7日、ガスタービンや蒸気タービンを手がける火力発電設備部門で工場の操業を一時、停止することを明らかにした。同部門は需要激減で業績が悪化していることから、一時休業によりコストを削減する考えだ。

22日から1週間、工場勤務の従業員に対し強制的に休暇を取得させる。原則的にすべての関係工場を対象とする考え。従業員代表の事業所委員会との間で現在、具体策を協議している。同部門の従業員数は約3万人に上る。同部門では出張、スポンサー活動、投資などでもコスト圧縮に取り組んでいる。

火力発電設備業界では再生可能エネルギーの利用拡大のしわ寄せを受ける形で需要が大幅に落ち込んでいる。その影響でシーメンスの同部門では昨年10-12月期(第1四半期)の利益が前年同期比で半減。今年1-3月期(第1四半期)には売上高が約30%、利益が約60%落ち込むと予想されている。

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