市場調査大手のGfKが24日発表したドイツ消費者景況感指数の6月向け予測値は5月の確定値(10.8)を0.1ポイント下回る10.7となり、2カ月連続で悪化した。高額商品の購入意欲に関する指数の低下が響いた格好。景況感自体は堅調を保っており、GfKは今年の個人消費が実質およそ2%拡大するとした予測を据え置いた。
景気の見通しに関する5月の指数(6月向け予測値の算出基準の1つ)は37.4となり、横ばいを保った。米トランプ大統領がイラン核合意からの離脱を表明したものの、消費者は景気に大きな影響をもたらさないとみているもようだ。
所得の見通しに関する5月の指数(同)は0.7ポイント増の54.2へとやや上昇した。給与・年金支給額の増加や低インフレがプラスに働いたとみられる。
高額商品の購入意欲に関する5月の指数(同)は4.1ポイント減の55.9へと落ち込んだ。水準自体は極めて高く、消費マインドに陰りは出ていない。