独電気電子工業会(ZVEI)が24日発表した第1四半期(1~3月)の独電機輸出高は前年同期比4.3%増の506億ユーロへと拡大したものの、伸び率は前期(昨年10~12月)の7.9%から縮小した。昨年第3四半期(7~9月)までは10%前後の伸びが続いており、輸出成長率は鈍化傾向にある。(グラフ1を参照)
輸出成長率を地域別でみると、アメリカ大陸向けは1.9%減と振るわなかった。第1四半期のユーロの対ドルレートが前年同期比で平均15%上昇したことが響いた格好だ。ユーロ圏向けの輸出は7.7%増と好調で、アジアも同5.0%の伸びを記録した。
輸出額を国別でみると、最も大きかったのは中国向けで、13.9%増の51億ユーロと大幅に拡大した。2位は米国で42億ユーロ。ユーロ高の影響で前年同期を2.8%下回った。3位以降のトップ10はすべて欧州諸国が占めた。(グラフ2を参照)