独機械工業連盟(VDMA)が5日発表した独ロボット・自動化設備業界の昨年の売上高は前年比13%増の145億ユーロとなり、これまでに引き続き過去最高を更新した。自動化と製造業のデジタル化を背景に世界的に需要が伸びていることが大きく、輸出高の対売上比率は前年の57%から60%へと上昇した。今年も売上高が9%増の158億ユーロへと大きく拡大すると予想している。
昨年の売上高を地域別でみると、伸び率が特に大きかったのはアジアで、中国は前年を60%上回った。その他のアジアも同20%に上る。足元の欧州は小幅増。北米は好調だった。
業界売上高に占める割合が最も大きい国・地域は本国ドイツで、40%に上った。ただ、輸出が大きく伸びていることを受けて、13年に比べると5ポイント低下した。ドイツ以外の欧州はこの間、23%から29%へとシェアが拡大。中国も10%から14%へと上昇した。その他のアジアは2ポイント増の7%、北米は2ポイント減の8%だった。その他の地域は7%から2%へと大きく後退した。