1-3月の家電市場0.3%拡大、スマホがけん引

家電通信機器協会(gfu)によると、1-3月期のドイツ家電市場規模は101億ユーロとなり、前年同期を0.3%上回った。市場の4分の1を占めるスマートフォンが好調で、娯楽家電とIT機器の不振が相殺された格好だ。

通信機器の売上高は10.7%増の28億ユーロ弱へと拡大した。主力のスマホは11.3%増の25億ユーロ。販売台数は0.4%増の540万台弱にとどまったものの、平均価格が10.9%増の472ユーロへと大きく上昇したことで、売り上げが強く押し上げられた。ウェアラブルは販売数が2.1%増の86万2,000台、売上高が9.5%増の1億3,800万ユーロだった。

娯楽家電は9.6%減の22億ユーロと大きく落ち込んだ。テレビの同売上高が8.4%減の10億ユーロへと縮小したことが響いた。テレビの平均価格は6.9%増の635ユーロへと上昇したものの、販売台数が14.3%減の160万台と振るわなかったことが反映された格好だ。比較対象の2017年1-3月期は放送規格の変更に伴い旧型テレビでの視聴ができなくなった関係で需要が押し上げられており、今年はその反動が出ている。

IT製品の売上高は16億ユーロで、前年同期を1.9%下回った。白物家電は大型が1%減の22億ユーロ、小型が4.5%増の13億ユーロ弱だった。

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