シーメンス医療機器子会社が技術株のTecDAX採用に

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は5日、採用基準が最も厳しい「プライム・スタンダード」の銘柄入れ替えを発表した。最大手企業30社を対象とする株価指数DAXは据え置かれたものの、その他の部門では入れ替えを実施。3月に新規株式公開(IPO)を果たしたシーメンスの医療機器子会社シーメンス・ヘルシニアーズは技術株部門TecDAXへの採用が決まった。

DAXに次ぐ株価指数であるMDAXには不動産・自動車の仲介サイトを運営するスカウト24、出前仲介サイトのデリバリー・ヒーロー、スポーツ用品のプーマが昇格。後発薬のシュターダ、包装機械のクロネス、不動産のアルストリア・オフィス・リートは降格となる。シュターダはプライム・スタンダードの基準を満たせなくなったことから、採用基準が緩い「ジェネラル・スタンダード」へと大きく引き下げられる。

MDAXの下に位置するSDAXにはMDAXから降格するクロネス、アルストリアのほか、ドイツ銀行の資産運用子会社DWSグループ、食材ネット通販のハロー・フレッシュ、機械製造のアオマンが新たに採用される。アオマンはこれまでTecDAXに採用されていたが、基準を満たさなくなったことからSDAXに変更される。

SDAXから降格となるのはPOS・ATM製造のディーボルト・ニックスドルフとオンラインゲームのベットアットホームの2社。

入れ替えは18日付で実施する。シュターダのジェネラル・スタンダードへの格下げは7月13日付。

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