化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は13日、排ガスから有用物質を取り出す技術を手がける米国の新興企業ランザテックにベンチャー投資子会社BASFベンチャーキャピタルを通して出資すると発表した。出資比率と出資額は明らかにしていない。
ランザテックはシカゴに本社を置く企業。特殊な微生物を用いて一酸化炭素と水素を含む排ガスからエタノールを作り出す技術を開発した。同技術は現在、鉄鋼産業において実生産規模で投入されているという。
BASFベンチャーキャピタルはBASFの成長に寄与する新興企業とファンドに投資する目的で2001年に設立された。投資の照準を化学製品、新素材、ソフトウエア、サービス、画期的なデジタルビジネスモデルに合わせている。
ランザテックの技術は化学業界やごみ処理業界向けに大きなポテンシャルがあると判断し、出資を決めた。