ドイツの昨年の消費者物価は欧州連合(EU)平均を5%上回ったことが、欧州連合(EU)統計局のデータで分かった。ただ、EUの平均値は東欧と南欧の加盟国が押し下げており、ドイツは西欧・北欧の加盟国の中では最も物価が低い。
物価が最も高い加盟国はデンマークで、EU平均を42%上回った。これにルクセンブルク(同27%)、スウェーデン(25%)、アイルランド(25%)、フィンランド(22%)が続いており、北欧は軒並み高いことが分かる。
最低はブルガリアでEU平均を52%下回った。
欧州で最も物価が高いのは非加盟国のアイスランドで、EU平均を66%上回った。スイス(同59%)、ノルウェー(43%)がこれに続く。
ドイツの物価が高いのは宿泊・飲食分野で、EU平均を10%上回った。食品・ノンアルコール飲料も8%高い。娯楽家電はEU平均と同水準で、アルコール飲料・たばこは4%下回った。(下の表を参照)