コンチネンタル―人工知能で研究機関と協業―

自動車部品大手のコンチネンタル(ハノーバー)は20日、独人工知能研究センター(DFKI)と協業合意したと発表した。同社内の事業プロセスと自動運転分野で人工知能(AI)を活用することが狙い。

DFKIのカイザースラオターン研究拠点内に知能技術研究ラボ(FIT)を開設し共同研究を行う。AIを利用したデータ解析とソフト開発に重点を置く。具体的にはAIの一種である機械学習を利用したサプライチェーン管理や、知的情報を活用して組織力を向上させるための経営手法であるナレッジマネジメント、人工ニューラルネットワーク(脳の仕組みをまねた計算手法)を用いたモノ認識の迅速化をテーマに掲げている。

コンチネンタルはAI分野の研究開発に注力しており、ハイテク企業のエヌビディア、百度、オクスフォード大学、ダルムシュタット工科大学、インド工科大学マドラス校と提携。5月には深層学習の開発センターをハンガリーのブダペストに開設した。AI分野の技術系社員を年末までに約400人へと増やす計画だ。

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