1-4月期機械輸出4.4%増加、中国・米国向けがけん引

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が20日発表したドイツ製機械の1-4月期の輸出高は561億ユーロ(暫定値)となり、前年同期比を4.4%上回った。中国と米国向けが全体をけん引しており、通商摩擦の影響は差し当たり出ていない。

中国向けは16.4%増加した。伸び率は前年同期の同22.6%を下回るものの、依然として高い。同国政府が産業高度化政策「中国製造2025」を推進していることから、その実現に欠かせないドイツ製の高度な機械への旺盛な需要は今後も続くとVDMAはみている。

米国向けは7.5%増加した。投資財需要の拡大がプラスに働いた格好。法人税改革に伴う設備投資の全額即時償却ルールは導入から間もないため、これまでのところ輸出増に反映されていない。

欧州連合(EU)域内輸出は1.7%増と小幅な伸びにとどまった。ただ、同数値は暫定値であり今後、大幅に上方修正される見通しという。英国とトルコ向けはそれぞれ2.2%、3.5%落ち込んだ。

ドイツの1-4月期の機械輸入高は前年同期比1.5%増の237億ユーロだった。

上部へスクロール