独電気電子工業会(ZVEI)が21日発表した独業界の4月の輸出高は前年同月比7.7%増の162億ユーロとなり、3カ月ぶりに高い伸びを記録した。新興国向けが13.1%増の57億ユーロと大きく拡大。先進国向けも4.9%増えて105億ユーロとなった。
新興国向けではタイ(59.1%増の1億800万ユーロ)、インドネシア(31.4%増の4,200万ユーロ)、ブラジル(30.8%増の1億1,600万ユーロ)、中国(23.4%増の16億ユーロ)が特に大きく増加。メキシコ(19.6%増の1億9,300万ユーロ)、ロシア(15.4%増の3億2,100万ユーロ)、インド(14.9%増の1億9,300万ユーロ)も新興国平均を上回る伸びを記録した。アラブ首長国連邦(26.4%減の7,900万ユーロ)とフィリピン(14.3%減の4,200万ユーロ)は大幅に落ち込んだ。
先進国向けではポルトガル(35.3%増の1億4,800万ユーロ)、オランダ(25.2%増の9億7,200万ユーロ)、イタリア(15.1%増の7億4,600万ユーロ)、スペイン(14.8%増の5億3,800万ユーロ)、台湾(14.3%増の1億9,600万ユーロ)が2ケタ台の伸びを記録。デンマーク、オーストリア、日本、スイス、フランス、米国も6~10%の伸びとなった。減少したのはスウェーデン(19.9%減の3億5,500万ユーロ)、チェコ(11.4%減の7億3,500万ユーロ)、スロバキア(4.4%減の1億8,300万ユーロ)、韓国(3.2%減の2億1,800万ユーロ)、ベルギー(1.9%減の3億5,600万ユーロ)、英国(1.7%減の8億1,600万ユーロ)で、英国は3カ月連続の後退となった。
1-4月期の輸出高は671億ユーロで、前年同期を5.1%上回った。
輸入高は4月が前年同月比7.3%増の147億ユーロ、1-4月期が前年同期比3.9%増の604億ユーロだった。