化学大手の独エボニック(エッセン)は6月27日、間接部門をスリム化することで従業員代表の事業所委員会、化学労組IG BCEと大筋合意したと発表した。世界最高の特殊化学メーカーになるという目標の実現に向けた措置で、管理・販売部門の年コストを2020年末までに2億ユーロ圧縮する考えだ。これに伴い従業員1,000人を削減する。
2億ユーロのコスト削減はその3分の2を管理、残り3分の1を販売部門で実現する。クリスティアン・クルマン社長は世界最高の特殊化学メーカーになるという目標実現の一環として、組織のスリム化を通して意思決定の迅速化とコスト削減を図る考えを示した。
同社は今回、経営上の理由による解雇を23年半ばまで行わないことを労組・従業員代表と取り決めており、人員整理は定年退職などを通して実施する。