シュヴァルツ・グルッペ―廃棄物処理大手を買収―

ディスカウントスーパーのリドルなどを傘下に持つ小売大手シュヴァルツ・グルッペが独廃棄物処理5位のテンスマイヤーを買収する。テンスマイヤーが3日、明らかにしたもので、シュヴァルツは廃棄物処理市場に本格参入することになる。

テンスマイヤーが自社売却に向けて実施した競売入札で、シュヴァルツの廃棄物処理子会社グリーンサイクルが落札した。落札価格は公表しないことで合意した。取引の成立には独禁当局の承認が必要。

テンスマイヤーはドイツ、オランダ、ポーランドで事業を展開する企業で、従業員数は3,000人を超える。昨年の売上高は約5億ユーロで、利益を計上している。

グリーンサイクルはシュヴァルツ傘下の小売大手リドルとカウフラントで発生する包装ごみやペットボトルの収集、分類、再利用を手がけている。従業員数は150人。テンスマイヤーを買収すると、事業規模が大幅に拡大することになる。

ドイツの廃棄物処理業界ではリサイクリング規制の強化などを受けて再編期を迎えており、緑の矢印のロゴで有名な包装材回収大手DSDも売りに出されている。

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