物流大手のドイツポスト(ボン)は6日、電気自動車(EV)製造子会社ストリート・スクーターが再生可能エネルギー大手イノジーの配電サービス子会社ヴェストネットと長期開発提携すると発表した。ヴェストネットのニーズに見合った車両を共同開発。2022年までに計300台をヴェストネットに供給する。
ヴェストネットはストリート・スクーターの配達用EV10台を購入して実地利用するパイロットプロジェクトを実施した。この結果、同社のニーズに合致させるためには車両を改善する必要があると判断。今回の取り決めを行った。
ストリート・スクーターの車両は現在、航続距離が80キロにとどまる。これでは走行距離が長くなる地方部で利用しにくいことから、両社は燃料電池と水素も搭載するハイブリッドEVを開発する。また、最高速度を現在の時速80キロから130キロへと引き上げる。
イノジーは電動車の普及に向けて充電インフラ網の構築と、全社用車(1,000台)の電動車化に取り組んでおり、その一環としてストリート・スクーターからEVを調達する。