シーメンス―エジプトで受注の発電所が完成―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は24日、エジプト政府から受注した熱電併給型ガス発電所3カ所が稼働を開始した発表した。発電容量は計14.4ギガワット(GW)で、4,000万人分の需要に相当する。完成までの期間は27.5カ月で、同社は世界最大級の熱電併給型ガス発電所をこれほど短い期間に完成させたのは世界記録だとしている。

シーメンスはエジプト政府からの受注を現地提携先のエルスウェディ・エレクトリック、オラスコム建設と共同で2015年に獲得した。建設地は首都カイロから南に120キロ離れたナイル川沿いの都市ベニ・スエフ、ナイル川デルタのブルルス湖、ニュー・カイロ・シティの3カ所。シーメンスはガスタービン(Hクラス)8基、蒸気タービン12基、排熱回収ボイラー8基、変圧器12基、500 キロボルト用ガス遮断器1基を供給した。各発電所の発電容量は4.8ギガワット(GW)で、3カ所で計14.4GWとなる。同社発電設備部門の販売担当者は「わが社の高効率なHクラスガスタービンを用いることでエジプトは燃料費用を年10億ドル以上、節約できる」と明言した。

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