医薬品開発の独モルフォシス(プラネッグ)は19日、ベルギー同業ガラパゴスと共同開発してきた神経皮膚炎治療薬「MOR106」の開発、販売ライセンスをスイス製薬大手ノバルティスに供与すると発表した。これを受けて同社は2018年の業績予測を大幅に引き上げた。
NOR106はモルフォシスとガラパゴスが開発する抗体薬で現在、治験の第2段階に当たる第2相臨床試験が行われている。ノバルティスは同薬の開発と独占販売権を取得する。契約一時金9,500万ユーロを支払うほか、開発・認可目標の達成に応じてマイルストーンを最大8億5,000万ユーロ上乗せする。また、売り上げの10%強から20%強を両社に支払う。モルフォシスとガラパゴスはノバルティスから得る収入を折半する。
モルフォシスはこれまで、18年の売上高を「2,000万~2,500万ユーロ」、営業損益(EBIT)を「最大1億2,000万ユーロの赤字」と予想してきた。ノバルティスとの今回の契約を受けてこれをそれぞれ「6,700万~7,200万ユーロ」、「5,500万~6,500万ユーロの赤字」への上方修正した。