電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)が2日発表した2018年4-6月期(第3四半期)決算の製造事業の営業利益は22億900万ユーロとなり、前年同期比で2%増加した。製造業のIoT化を背景にデジタルファクトリー部門が好調で、全体をけん引。火力発電設備、風力発電設備、医療機器部門の減益が相殺された。
純利益は18%減の11億600万ユーロへと落ち込んだ。税負担の増加と人員削減費用の計上が響いた。
売上高も為替差損の影響で4%減の204億7,300万ユーロへと後退した。実質ベースでは前年同期水準を確保した。
新規受注高は16%増の228億200万ユーロと大きく拡大した。モビリティ(27%増)、デジタルファクトリー(13%増)、火力発電設備(12%増)、風力発電設備(11%増)の4部門で2ケタ台の伸びを記録。減少したのはエネルギー管理部門(7%減)だけだった。