独情報通信業界連盟(Bitkom)は23日、ドイツの娯楽家電市場規模が今年は96億ユーロとなり、前年比で3.5%縮小する見通しを明らかにした。デジカメとゲーム機の不振が響く。市場全体の44%を占めるテレビについては横ばいの42億ユーロを見込む。
デジカメはスマートフォンのカメラ機能向上を受けて低価格帯製品の需要減少が続いている。これが響いて今年はデジカメ販売台数が8%減の200万台弱に落ち込む見通しだ。ただ、高価格帯製品の比重が増えたことで、平均価格は前年を20ユーロ以上上回る464ユーロへと上昇する見込み。
平均価格の上昇はテレビにも当てはまり、今年は前年を30ユーロ(5%)上回る634ユーロに上昇するとBitkomはみている。販売台数については4.8%の減少を予想する。
スマートフォンの売上高は今年92億5,000万ユーロとなり、娯楽家電全体にほぼ匹敵する規模へと達する。画面サイズ5.5インチ以上の高価格帯は過去最高の700万台となり、スマホ全体(2,270万台)の31%を占める。平均価格は588ユーロで、5.5インチ未満の同321ユーロを大幅に上回る。