フォルクスワーゲン―電気商用車の共同開発、フォードとの交渉順調―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が電気商用車の共同開発に向けて米フォードと進める交渉が順調に進んでいるもようだ。VWブランド商用車のトーマス・セドラン社長がdpa通信に明らかにしたもので、年末に具体的な成果を示せるとの見通しを示した。

両社は開発・生産コストの圧縮に向け電気商用車分野で協業することを目指している。欧州連合(EU)でトランスポーターの排ガス基準が2020年から引き上げられることを踏まえたもので、同社長は、電動トラックを単独で開発しても利益を稼げるとしながらも、「共同開発した方がよりうまく機能する」と述べ、理解を求めた。

従業員の間にはハノーバー商用車工場の生産事業がフォードのトルコ工場に部分移管され、雇用が失われるとの懸念がある。同社長はこれを踏まえ、被用者がしわ寄せを受けることなないと強調した。

両社が電気商用車の共同開発に向けて協議していることは6月に明らかになった。

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