ドイツ連邦統計局が4日発表した一般世帯の2017年のエネルギー消費量は気温調整後の実質で6,650億キロワット時(自動車燃料を除く)となり、前年比で1.5%増加した。増加は3年連続。全体の70%強を占める暖房が1.6%増加したことが響いた。一般世帯のエネルギー消費量は00年から14年にかけて大幅に減少したものの、15年以降は増加が続いている。
17年のエネルギー消費量は10年との比較でも1.5%拡大した。暖房で2.1%増加したことが大きい。温水でも12.1%増えた。照明(20.6%)、料理・乾燥・アイロン(8.6%)、家電(6.3%)では減少した。
1平方メートル当たりの暖房用エネルギー消費量は10年に比べて減少した。それにもかかわらず全世帯の同消費量が1.5%増加したのは、人口が3%増えたほか、一世帯当たりの人員数が減少したためだ。構成員数が少ない世帯ほど、一人当たりのエネルギー消費量は増えるという事情がある。(下の表を参照)