国と州の交通相は5日、航空会社や空港、管制官のトップと会談し、不要な欠航やフライトの遅延、空港の混乱を回避するための措置を取り決めた。ドイツでは今年、そうした問題が多発。特に夏季の旅行シーズンに旅行客が大きなしわ寄せを受けたことから、官民が歩調を合わせて状況改善を図る。
今年はセュリティ職員や管制官不足、機材の故障が数多く発生。多くの乗客が予定していた便に乗り遅れたり、足止めを食らった。
こうした問題が起こらないようにするために今回の会談では、◇労働時間の柔軟化と割増手当を通してピーク時に働けるキュリティチェック要員を増やす◇乗客・手荷物チェックに最新の技術を投入する◇フライト計画を改善する◇機材のメンテナンス体制を改善し、予期せぬ故障が起こらないようにする◇欠航・遅延情報を乗客に早期に通知するとともに、補償金などの情報を航空会社のサイトで分かりやすく説明する◇航空管制官を増やすほか、管制官に任意の残業を求める――などを取り決めた。