独電気電子工業会(ZVEI)が19日発表した同国電機業界の8月の輸出高は前年同月比4.9%増の167億ユーロへと拡大した。新興国向けが5.8%増の62億ユーロと全体をけん引。先進国向けも4.3%増えて105億ユーロとなった。
新興国向けで伸び率が最も大きかったのはルーマニアで25.9%増の3億6,000万ユーロを記録。これにインド(18.6%増の2億2,500万ユーロ)、ハンガリー(15.5%増の5億4,100万ユーロ)が続いた。最大の輸出先国である中国は10.6%増の18億ユーロだった。このほかポーランド(9.3%増の8億3,600万ユーロ)、ブラジル(6.6%増の1億1,800万ユーロ)も好調だった。トルコは前年同月を3分の1下回る1億9,500万ユーロへと激減し、メキシコ(6.3%減の2億1,000万ユーロ)とロシア(1.6%減の3億4,400万ユーロ)も振るわなかった。
先進国向けでは台湾(31.3%増の2億5,000万ユーロ)の伸び率が最大で、これにチェコ(19.2%増の8億3,000万ユーロ)、イタリア(18.2%増の5億9,800万ユーロ)、スロバキア(10.1%増の2億200万ユーロ)、日本(9.2%増の2億6,600万ユーロ)が続いた。米国は3.3%増の16億ユーロ。欧州連合(EU)離脱を来春に控える英国は6.8%減の7億4,700万ユーロと振るわず、韓国も8.5%減の2億3,000万湯ユーロへと落ち込んだ。
1~8月の輸出高は1,362億ユーロで、前年同期を4.9%上回った。先進国向けが3.8%増の878億ユーロ、新興国向けが6.9%増の484億ユーロだった。