太陽光を動力源として走行できる電気自動車(EV)を手がける独スタートアップ企業ソノ・モーターズ(ミュンヘン)は22日、同社が発売予定のEV「シオン」の電気駆動ユニット(EDU)をサプライヤー大手のコンチネンタルから調達すると発表した。
モーターと、電力を効率よくコントロールするパワーエレクトロニクス、およびトランスミッションで構成されるEDUの量産をコンチネンタルに委託した。これらの部品をユニット化することで、駆動システムが小型・軽量化され、走行距離が延長される。
シオンでは充電をコンセントのほか、車載太陽電池でも行える。電池容量は35キロワット時(kWh)。欧州連合(EU)が採用した新テスト方式「世界統一試験サイクル(WLTP)」ではフル充電時の航続距離が255キロメートルに上る。駆動・エネルギー回収効率を高めるために前輪駆動方式を採用している。来年の量産開始を予定しており、すでに約8,800台を予約販売した。
電池システムは独自動車部品大手のエルリングクリンガーが開発・製造する。車両の生産は欧州の受託製造会社に委託する。
同社は2016年の設立で、プロトタイプの第1号車を17年に作製した。