自動車大手の独ダイムラーは2日、車用燃料電池システムの開発を手がける完全子会社ヌセルシス(NuCellSys)の社名を今月からメルセデスベンツ・フューエル・セル(Mercedes-Benz Fuel Cell)へと改めたと発表した。ダイムラーは電気自動車だけでなく、燃料電池車も重視していることから、同子会社の社名を、自社ブランド「メルセデスベンツ」と燃料電池を意味する「フューエル・セル」を組みわせたものへと変更することで、燃料電池重視の姿勢を明確にアピールしていく。
ヌセルシスは1997年の設立で、燃料電池と水素貯蔵システムの開発を手がけている。2009年にダイムラーの完全子会社となった。ダイムラーの本社所在地であるシュツットガルトの近郊キルヒハイム・テックに事業拠点を置く。ヌセルシスが開発した駆動システムと水素貯蔵システムは昨年10月に発売された燃料電池スポーツ車「メルセデス・ベンツGLCクラス」に搭載されている。