カゴメ―野菜摂取量の測定器を独社と共同開発―

カゴメは1日、野菜摂取量の充足度を簡単に測定できる機器を光学機器の製造・販売を手がける独バイオズーム・サービシズと共同開発したと発表した。今夏から健康経営を推進する企業や健康増進施策の強化を図る自治体などに販売・レンタルするほか、同機器を活用した健康サービスの販売を開始する。健康診断の現場で食事指導に応用することも予定している。

野菜の摂取はがんをはじめとする各種疾患の予防につながることが知られている。一日の摂取目標値は350グラム以上に上るが、日本人は平均288グラムと60グラムほど不足していることから、同社はバイオズームと共同開発した機器を活用して利用者に“気づき” を与えるとともに、野菜の上手な摂り方を学べるセミナーを開催し、摂取量の増加と健康増進をサポートしていく。

共同開発の機器では野菜などに含まれる天然色素であるカルテノイドの濃度などを光学的に測定する。これにより被測定者の野菜摂取量の充実度を推定できる。センサーに手のひらを数十秒、乗せるだけで測定できる。

バイオズームは2004年の設立で、独中部のカッセルに本社を置く。独自の光学センシング技術を用いて皮膚や血液中のバイオマーカーを非侵襲測定する製品を手がけている。

上部へスクロール