アルセロールミタル(鉄鋼)―欧州で減産拡大―

世界鉄鋼最大手のアルセロールミタル(ルクセンブルク)は5月29日、欧州での今年の生産規模を引き下げることを明らかにした。同社は6日に減産計画を発表したばかり。自動車向けなどの需要が減少しているうえ、輸入が増えていることから、生産のさらなる縮小に踏み切る。

アルセロールミタルは6日、欧州での今年の生産量を従来計画比で3トン引き下げることを明らかにした。今回は削減幅をさらに1~1.5トン拡大する意向を表明した。

6日の発表ではポーランドのクラクフ工場の操業を一時停止するほか、スペインのアストゥリアス州にある工場の減産と、イタリアでの増産幅の縮小を打ち出した。今回はアストゥリアス工場で減産を延長するほか、仏ダンケルク工場と独アイゼンヒュッテンシュタット工場、ブレーメン工場でも減産を行うことを明らかにした。

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