独メディア大手アクセル・シュプリンガー(ベルリン)に米投資大手KKRが戦略出資する方向で交渉している。ブルームバーグ通信が報じ、シュプリンガーが追認した。シュプリンガーは古典的な新聞社からインターネット企業への脱皮を図っているが、事業資金が少ないことからKKRの出資は助け舟となる。
KKRは他の投資会社と共同でシュプリンガーに出資する考え。買収を狙っているかどうかは不明。ブルームバーグによると、KKRは創業者の未亡人であるフリーデ・シュプリンガー氏とマティアス・デップナー社長を除くシュプリンガーの全出資者から株式を買い取りたい考えという。両氏の保有株は計45.4%であることから、他の株主から株式をすべて取得すれば買収が実現することになる。
今回の報道を受けて、低迷していたシュプリンガー株は急進。時価総額は報道前の約49億ユーロからおよそ10億ユーロ拡大した。